高齢になるにつれ起こる身体の変化とは

現代の日本は高齢化社会といわれています。平均寿命は延びており、高齢者になってからも長生きする人は増えるでしょう。そのため、いずれ高齢者になったときや親世代を介護する時のために、高齢者に起こる身体変化について知っておくことが大切といえます。

高齢者の大きな身体変化に挙げられるのが、聴力・視力・筋力の低下です。聴力の低下によって音が聞こえにくくなり、視力の低下では視野が狭くなったり色がぼやけるなどの症状が出始めます。また筋力の低下によって、重いものが持てなくなったり歩くのが遅くなったりするのはもちろん、転倒しやすくなるため骨折の可能性も上がってしまうのです。

これ以外にも身長の低下や抜け毛と白髪の増加、皮膚の弾力の低下など様々な症状が出始めてしまいます。これらの身体変化は、低栄養によって引き起こされると考えられています。高齢者になると、咀嚼機能や飲み込む機能が低下するため、摂食量の減少や栄養素の偏りが発生します。

上記のようなことが原因で、必要な栄養素が十分に摂取できず低栄養になるという事態に陥ります。このようなことを防ぐためには、タンパク質を摂取し定期的に運動することが大切です。また、十分な休養や節酒、禁煙や口内の健康維持なども効果的です。

高齢化による身体変化は誰にでも起こりうるものです。平均寿命が延びていく中で、体の衰えは避けられないでしょう。だからこそ、少しでも健康な老後を過ごすために、今から少しずつでも良いので健康を気遣った生活を送るという意識が大切です。